あぶれん坊万歳!!

エンタメ同人誌aBreのブログです。2015年5月4日第二十回文学フリマ東京(C-32)に参加します。

『aBre』第一号 予告?

お待たせいたしました。
『aBre』第一号収録の作品、予告編&作品紹介をお届けいたします。



『たとえばこんな恋愛瑣談』 垂崎 依都
――妄想×ハレ×コメ!

ハレンチとはエロスではない、青春真っ盛りの青年、乙女たちの妄想である。by垂崎
現役女子大生(21)のお贈りするハレンチコメディ(略してハレコメ)。
私の好きな人は、私の親友に恋をしている……へたれの彼と天然の親友とお祖母ちゃんっ子の「私」の織りなす青春の日々。
ちょっとおバカでくすりと笑える、甘く切ない三角関係。


『我楽多道中記』 漆野 束
――テディベア×おっさん×東京大震災!

彼はドイツ生まれ、金毛が自慢のテディベア。不気味なオバサンに買われた先で気がつくと……?
アイデンティティーの危機を迎えたテディベアと彼を取り巻く仲間たち、そして謎の美女。諦めとは無縁の彼だったが、アンティークショップの店長との再会にクマ心は揺れる……。果たして彼は本当の自分に戻ることができるのか!?
クマ、時計、カラス、六法全書……東京新宿を舞台に、知られざる我楽多たちの生き様を描く!!


『幻想家族』 穂坂一郎
――「るり子ったら、どうしてお祖母ちゃんなんて拾ってきちゃったの?」

そこにいたのは奇妙な家族。セールスマンとして訪れた男は気がつけばその家の「父」になっていた。訳もわからないまま、見ず知らずの「妻」や「娘」たちと生活を送り始める男。何気ない家族の団欒、けれどどこか不自然な家族。ちぐはぐな会話、増える人数、代わる人員、そしてそれを見る目。奇妙な家族はそれでも変わらない日常を営み続けている。違和感をどこかに置き忘れながら……。


『タケトリ異聞2500』 背川有人
――かぐや姫×富士山噴火×百合!

「御文・不死の藥の壺ならべて、火をつけてもやすべきよし仰せ給ふ」
なぜ帝はせっかくの不死の薬を焼いてしまったのか? 不死の魅力は、いつの世も人を惑わせるものなのに。
霊峰富士のふもとに、森の番人美弥子と大兎イツキ号は謎の青年ハル、怪しげな3人組、そしてかぐや姫に出会った。不死の薬をめぐる新たな試練。その行方は? 更に富士の山に隠された秘密とは?
千八百年(ちあまりやおとせ)越しの『竹取物語』が今始まる!


『ザクヴァス山脈の一村における高地ゾンビ語の記述および一考察』 Ager-Oryzae
――「ga gugana buguda」

ゾンビ。
うぅうぅと唸り声を上げ、不気味によろめきながら徘徊する。ゾンビ。
恐怖され、絶望され、打ち倒され、滅ぼされ、嘲笑される。ゾンビ。もはや人間ではなく、記憶も人格も失って、モンスターと化した存在。
ここにあるのはゾンビに関する一つの報告だ。だがそれは私たちが未だかつて知ることのなかったゾンビである。孤立無援の男はある朝突然ゾンビに襲われながら、彼らに何を見出し、そしてどこへ辿り着いたのか。
好奇心は猫をも殺す――では学者は? そして、ゾンビは?
これは、ゾンビに関する一つの神話である。