アブレの国の牛濱その2「散々」編
aBre vol.9の主人公になりきった牛濱がどういう状況かさくっと説明する記事です。
海が見たくなることって誰にでもあるだろうし、こう寒いと西に行ったらいいかななんて思いついたりする。僕は重箱を抱えて、太平洋沿いの有名な温泉地に向かっていた。
旅先での出会いはないがしろにするもんじゃないと思うが、僕に近づいてきた女性はちょっと、たぶんちょっとだと思うけど変で、すなおに仲良くなっていいところか迷う。
その不似合いなクーラーボックスはいったい何に使うつもりなんだろう。僕も重箱なんて旅に持ち歩くものでもないし、変てこさではいい勝負かもしれないが。
彼女は僕を情熱的に見つめて、ある告白をしてきた。
とりあえず、場所をうつそうか。
散々
牛濱知昭
読後感についてはぜひメンバーにコメントをいただきたいところです。
あらすじはおおむね上の通り、ちまっとした掌編ですので、お気軽に読んでいただければと思います。
aBre vol.9「買う(buy)」
11月4日(月) 第17回文学フリマ(東京流通センター)
aBre(C-36)で発売します。ぜひお立ち寄りください。