アブレの国の牛濱その5(最終回)「正義の味方始めました。」編
aBre vol.9の主人公になりきった牛濱がどういう状況かさくっと説明する記事です。
ゲームに夢中になっていれば、面倒なこと考えないですむかというとそうでもなくて、俺はついついアーケードゲームの主人公を見ながら考えてしまったりする。
俺のこと、それから俺の日常のこと。
いつのまにか、俺の使える特殊能力っていうのはひとつどころじゃない。ちょっと信じられないような超人的なことがいろいろできる。それで俺は正義の味方をやってる。
ただしいろいろできる正義の味方は、けっこう金がかかるらしい。しかたがないからバイトしているけど、なんでこんなことしてるんだっけなあとか考える。
俺が正義の味方しているのはなぜなんだろう。
正義の味方始めました。
秋梨
【読後感 肉じゃが食べたい】
aBre vol.9のトリを飾っています。
理不尽を拒まない(拒めない?)主人公と他のキャラクターのコミカルなやりとりがさすがだと思います。秋梨さんは以前にも作品内で(広義の意味合いでの)テレビゲームプレイヤーを作品内で扱っていますが、今回も「正義の味方」についてあれこれ思う主人公の胸中に引っかかってきます。そのあたり、バックナンバーも併せ、お楽しみいただけたらと思います。
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