あぶれん坊万歳!!

エンタメ同人誌aBreのブログです。2015年5月4日第二十回文学フリマ東京(C-32)に参加します。

新刊Vol.10だいたい400文字レビュー! 第三弾 「なんでもない日に起こったこと」(垂崎依都)

 

「なんでもない日に起こったこと」(垂崎依都)

 まさかこういう結末じゃなかろうな、という結末に落とし込まれる、非常に素直なエンタメ小説が投じられた。「記念日」というテーマを与えられたとき、記念日を描くことは容易だが、何でも無い日をあえて書くという発想は一筋縄ではいかない。当然、その上テーマは消化している。

 この小説を読んだ読後感は、かなりスッキリとしたものだった。まさにエンタメである。ある種のコメディの要素も盛り込みつつ、恋愛もある。加えて言うならば、謎を提示することで溜まる読者のフラストレーションもしっかりとラストで消化させ、実に爽快だ。この作品を三作目という位置づけにしたのはまっとうだろう。

 

 下手なひねりをきかせたボール球に手を出すより、こういったど真ん中ストレートのエンタメ小説こそ、垂崎氏のお家芸なのかもしれない。

 

レビュー:此礼木

 

aBre vol.10「記念日」

5月5日(月・祝) 第18回文学フリマ東京流通センター

aBre(C-58)で販売。6作品の読み切りと15首の短歌をご提供いたします。