第二十回文学フリマ東京でvol.12を販売します
おやすみなさい。aBreの牛濱知昭(今回の編集)です。
今日は「釣り銭を用意する」というきわめて重要な仕事を終え、
硬貨の重みににやつきながら帰ってきました。
この小銭たちが、新刊といっしょにたくさんの方の手元に
旅立っていく様子を想像すると、胸の高鳴りが抑えられません。
夢を見るくらい自由。
今回、aBreはvol.12(新刊)を販売します。
まず「aBre(雑誌名)って何」、あるいは「なんだっけ」という疑問のために
5W1Hでざっくり申し上げると
WHO「かつて北関東のとある大学の文芸部に所属していた縁を持つメンバーたちが」
WHAT「エンタメであることを意識した読み物を」
WHEN「文学フリマ出店に合わせるかたちで(具体的にいうと半年に一度)」
WHERE「関東のあちこちで(たまにスカイプにおいて)」
WHY「なぜ? なぜなんだろう。私が知りたい」
HOW「さすがに血反吐は吐かないけど、ちょっとおなかの調子がよくなくなるくらいがんばって」
つくっている雑誌です。サークル名もaBreです。
今回のテーマは「青春怪談」、3作品の読み切りを掲載しています。
内容の紹介について、文学フリマWebカタログより転載します。
生活のちいさなヒビに滑り込んだ「なにかおかしなこと」に
「青春」の片隅で自分なりの解決を探る主人公たちの姿を描いた
ささやかな「怪談」です。
ぜひ、お手に取って中身をご確認ください。
以下が収録作品のあらすじとなります。
一〇四号室の○○さん(秋梨)
「あ、見える?」引っ越しの荷解きを興味深そうに眺めていた「彼」。
ときにおせっかいに、ときにあつかましく、「私」の生活に居座ることに。
そんな中、部屋に届いた間違い郵便が、「私」と「彼」の関係を変えていく。
Call up Here.(千沢浅俊)
とつぜん吹き荒れはじめた「雨砂」は、
風景を覆い、視界を覆い、生徒たちをのみこみ、
「綾乃」に「アンノウン」との邂逅をもたらした。
(ゴールなんてないんだろうな。)それでも彼女は砂にまみれ、ひた走った。
バドミントン部の幽霊部員(穂坂一郎)
母校のバドミントン部の顧問となった「先生」。
部員たちの姿が、彼女のこころを自身の過去へと引き戻す中、
存在を示しはじめる「幽霊部員」。
彼女はその正体と向き合い、あの時できなかったゲームをする。
これだけのあらすじを書くのに30分もかかりましたが、
それは作品が長大で難解だからではなく、私が話をまとめるのが下手だからです。
作品はいい意味でさくりと読める、親切設計となっていますので
お気軽にお手に取っていただき、まずはぱらぱらと眺めてみてください。
当日、お読みいただいたその足で、店番をしている私を小突きにいらっしゃっていただくのも悪くないです。(「あらすじとぜんぜん違うじゃん!」)
第二十回文学フリマ東京(2015年5月4日・東京流通センター)
C-32 aBre(アブレ)でお待ちしています。
《牛濱》