あぶれん坊万歳!!

エンタメ同人誌aBreのブログです。2015年5月4日第二十回文学フリマ東京(C-32)に参加します。

不参加メンバーによる第14回文学フリマ感想:1 百合篇

第14回文学フリマ戦利品感想、第一回です。
実は前回の購入リストには載せていなかったのですが、訳あって今回、百合本と名のつくものを買いあさりました。
百合小説って、これまでほとんど読んだことがなかったです。
部外者の一読した感想ということで、たぶんいろいろ分かっていないんだろうなぁと思いますが、それはそれでそんなもんとして、以下感想です。

サークル「詩架」

『夢想』 (FP, 20P)
二篇中第二篇は、定型の物語を特に変更しているわけでもないが、「性」と「子宮」の描写は頑張っている感。二篇とも、そう長いわけではないのだが文章がみっちりしているので、第一篇の長さだと少し疲れてしまった。解説でうまいこと言って収拾つけたなって。
ちなみにサークル紹介文では百合とあったのですがこの冊子は百合ではなかったです。購入物の選択ミスったかな。

サークル「ぷよまん

ぷよまん THE 3rd』 (¥300, 72p)
百合2本+BL3本+漫画2本。全体に若々しい。そして世知辛い……。5本あってハッピーエンドが一個もないので疲れた。テーマ設定があるわけではないのだが、「循環」や「繰り返し」がキーワードなのかな、という感想。読み終わって振り返ってみれば、それは百合・BLに共通するキーワードなのかな?
あと、百合がもう一本はあるとバランス的にもボリューム的にもよかった。

サークル「百合人@文藝白目

『ユリスト 第0号』 (値段忘れちゃいました。FPだっけ? 48p)
企画が良。「百合イズパンク」! インタビューや対談をやってみたという姿勢を評価したい。インタビューの回答者はやや偏っていたのではないかという感じはなくもないが。「NL(ノーマルラブ)展開には甘えがある」は至言。
創作は全体として、百合だけど普通に恋愛をしていた。イタイとこも気持ち悪いところも面倒くさいところも。そういうの、結構好印象。

サークル「ふぇにどら!!

『ドラマティック★マスターベーション7』 (¥500, 128p)
セックス描写って、ぶっちゃけ飽きる……。いままで文章でエロってあんまり読んだ事がなかったのだけど、それが正直な感想である。
とりあえず、百合セックスとは潮の満ち引きなのだなあ、と思った。侵害とか侵犯とか足し算とか引き算とかは無しの。


百合入門としては、『ユリスト』の創作が読みやすかった。恋愛小説さえ普段ろくに読まない私のような人間にも、なかなか楽しく頂けました。
今回の百合は多分こんなものだったと思うのですが、他にもこんな百合本出てたよ!というのをご存知の方は是非教えて下さい!

文責:as